【徹底比較】軽自動車と普通車の維持費の違い|保険・税金・車検まで解説

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【徹底比較】軽自動車と普通車の維持費の違い|保険・税金・車検まで解説

 

車を購入するときに気になるのが「維持費」です。特に軽自動車と普通車では、税金・保険・車検・燃費などのコストに大きな差があるため、どちらを選ぶかで年間の出費が10万円以上変わることもあります。
この記事では、軽自動車と普通車の維持費を徹底比較し、それぞれの項目別にわかりやすく解説。さらに年間維持費のシミュレーションを提示し、どちらが自分のライフスタイルに合うか判断できるようにまとめました。費用を抑えたい人も、快適性を重視したい人も必見の内容です。

1) 自動車税(毎年かかる税金)

軽自動車の「軽自動車税(軽自動車税種別割)」は、代表的な金額で年額10,800円です。一方、普通車は排気量に応じて税額が上がり、1000〜1500ccクラスで概ね29,500〜34,500円程度の価格帯になります(購入時期や改定により差があります)。税額は毎年4月1日時点の所有者に課税されます。

2) 自動車重量税(車検時に支払う)

重量税は車検時にまとめて納めます。軽自動車は新規登録から13年未満で年額ベースだと約3,300円(=2年で6,600円)が代表例です。普通車は車両重量に応じて高くなり、1t以下の区分で2年の税額が16,400円などとなるケースが多いです(車重や経過年数、エコカー等によって増減)。

3) 自賠責保険(車検に必須・法定保険)

自賠責保険は車検の法定費用に含まれます。2025年時点の代表的な金額感では、2年契約(車検の通常期間)で軽自動車は約17,540円、普通車は約17,650円とほぼ同額です。自賠責は車種・期間で細かく料金が定められています。

4) 任意保険(補償内容・年齢で大きく変動)

任意保険は個人条件(年齢・等級・車両保険の有無・車種)で幅が広いですが、統計ベースの目安では軽自動車の年間平均保険料は約5万円前後、普通車(小型~普通クラス)はグレードや車両保険有無で変わりつつ、5〜8万円前後というレンジがよく見られます。若年層や車両保険を付ける場合はさらに高くなる点に注意してください。

5) 車検費用(法定費用+整備費用)

車検は法定費用(自賠責・重量税・印紙代など)+点検整備料で構成されます。相場としては軽自動車で総額約6万〜9万円、普通車(小型〜普通クラス)で総額約8万〜14万円と幅があります。ディーラーは高め、車検専門店や整備工場は安めの傾向です。

6) 燃費(ガソリン代)

燃費は車種や駆動方式で大きく変わりますが、目安として最新の実燃費・WLTC数値からは軽自動車は20〜27km/Lクラスの車種が多い一方、普通車のコンパクト〜1.5Lクラスはハイブリッド車を含めると20〜36km/L(ハイブリッド)、ガソリン車ベースだと概ね12〜20km/Lの範囲が多く見られます。走行距離が多い人ほど燃費差がコストに直結します。

年間維持費の簡易シミュレーション(目安)

以下は「年間走行距離10,000km、ガソリン150円/Lで計算した目安」です(数値は概算・地域差あり)。

項目軽自動車(年)普通車(年)
自動車税10,800円30,000円(例)
自賠責(年換算)~8,770円~8,825円
重量税(年換算)~3,300円~8,200円
任意保険(平均)50,000円70,000円
燃料費(10,000km)約60,000円(燃費20km/L)約83,000円(燃費12km/L)
車検・整備(年換算)約30,000円(2年で6万)約50,000円(2年で10万)
合計(目安)約162,870円約250,025円

上記はあくまで一例ですが、概して年間で10〜12万円程度の差(普通車が高い)が出ることが多いです。

筆者の例:筆者は2024年にトヨタ・ヤリス(2WD.ガソリン車)を購入しました。任意保険は年間54,000円、平均燃費はWLTCモードで18.6km/Lです。年間走行距離を10,000km、ガソリン単価を150円で計算すると、ガソリン消費量は約538L、燃料費はおよそ80,700円となります。
これに加えて自動車税(排気量1,500ccで30,500円)、自賠責や重量税、車検費用を含めると、年間維持費はおよそ22〜24万円程度となりました。
シミュレーション表にある「普通車(燃費12km/L)」より燃費が良いため燃料費は少し安く抑えられていますが、やはり軽自動車と比べると年間で数万円の差があることを実感しています。

どちらを選ぶべき?判断のためのチェックリスト

  • 普段の使い方が街乗り・通勤中心で近距離が多い → 軽自動車が費用面で有利。
  • 家族で長距離移動が多い、荷物をよく積む → 普通車(またはミニバン)の快適性・積載性を優先。
  • 燃費が良いハイブリッド普通車を選べば燃料差を埋められるケースあり(ただし車両価格は上がる)。
  • 任意保険は見積もり次第で数万円差が出るため、必ず複数社で比較する。

維持費をさらに下げるテクニック

  1. 任意保険は年齢条件や走行距離条件を見直して見積もりを取り替える。複数社一括見積もりがおすすめ。
  2. 走行を抑えられるなら燃料費を節約。燃費の良いグレードやハイブリッド車の検討も有効。

まとめ(結論)

結論として、初期費用や維持費を重視するなら軽自動車は有力な選択肢です。税金・重量税・燃費面で優位なことが多く、年間コストを抑えやすいです。一方で、走行頻度が高い、乗員や荷物の快適性・走行性能を重視するなら普通車を選ぶ合理性もあります。どちらが「得」かは、あなたの年間走行距離・家族構成・保険条件次第なので、本記事のシミュレーションを自分の条件に当てはめて比較してみてください。

※本記事の税額・相場は公的データおよび保険・車検ショップ等の公開情報を参考に作成しています(2025年時点の一般的な数値を使用)。実際の金額は車両・地域・契約条件によって変動します。詳しい見積もりは各種公式ページや見積サービスで確認してください。

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